側面

「動機善なりや、私心なかりしか」

 

京セラの創業者である、稲盛和夫さんが通信事業に参入するときに自分に問いかけたと言われている言葉です。
自分がやろうとしてることの動機は善なのか?そこに私心はないのか?
自分の利益だけを考えてないのか、みんなにとって良いことのなのか、を考えたそうです。

 

私はあまりこのエピソードが好きではないです。
道徳の授業のような居心地の悪さがあります。

 

そんな私の気持ちを知ってか知らずか、以前、ある人に言われました。
「自分がやりたいと思ったことに対して、その動機は善かもしれないけれど(それはやるべきことだけれど)、
そこに私心(自分のエゴ)が含まれていることを理解しているかどうかは大事だ。」
それを確認する意味で、僕はこの言葉を使っているよと。
それなら、納得できるなと少し受け入れられるようになりました。

 

話は変わりますが、先日読んだ本にこんなことが書いてました。
モーセが実際に海を割ったかどうかは重要ではない。

 

海を割ってもおかしくないなと思われるぐらいの実績と人望がモーセにあったから、
この話が後世に伝わっている。そのことが重要なんだ、と。
モーセってめちゃくちゃすごいやん。

 

物事にはいろんな側面があり、色んな解釈がありますね。

 

同じ言葉でも、その人がどういう意味で使っているのかがわかると、
会話はスムーズになるかもしれません。

 

こまい