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| 目的 |
| ■歴史の代償 |
「お金をください」と道端で子供に言われたことはありますか?6割の人々が読み書き出来ない社会をあなたは想像出来ますか?内戦から十数年、まだその傷は完全には癒えてはいない。彼らは今もなお、その歴史を背負っている。
約30年前カンボジアにポル=ポト政権が成立した。ポル=ポトは大量虐殺や宗教弾圧、強制移住を行った。彼は仏教・ヒンドゥーなどの宗教を禁止し、それを信仰する人々を次々に殺害し、寺院・教会を破壊した。さらにポル=ポトは彼に不満を待つ知識人も多く殺害した。畑は人骨で真っ白になり、学校などは停止され、カンボジアは数年のうちに瀕死状態になった。
崩壊を迎えたポル=ポト政権だったがそのカンボジアに与えた代償はあまりに大きいものだった。殺害されほとんど知識人のいなくなったこの国の修復は遅れてしまった。
現在でもカンボジアの就学率は低く、中学へ進めるのはわずか35%強、高校になると20%まで減少する。そして、読み書きができるカンボジア人は約37%で文字を読み書きができるだけで先生になれてしまうこの国の教育状態は世界でも低い。(2001年調査)
しかし、最近になりカンボジアでは公共事業、寺院などの復興に加え新たな寺院建設が行われている。それは、カンボジアのどの地域の人たちにとって心のよりどころとなるものだ。
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| ■カンボジア人と宗教 |
私たちが考える以上にカンボジアの人たちにとって宗教とはとても身近に存在しているという。小さなときから毎日家族と経を唱え、お祈りをしているカンボジア人にとって信仰するということは、私たちが毎日歯を磨いたり、手を洗ったりするような日常的な習慣と同じようなものなのである。また、親から神の話や仏の話を聞いたり、毎週日曜日に教会に行ったり、寺院でいつもお坊さんのありがたい話を聞いて育っているため、寺院や教会が親近感のある座敷間や仏間のようなものなのだ。そうした習慣や寺院、教会の存在が、自分にとって当り前の尊い人、尊い場、自分にとって最も大切な場所になっている。今回、寺院建設という日本人になじみのない活動を通して、そんな私たちとは全く違う文化に触れ自らの視野を広げてほしい。
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| ■”何か”を掴む為に |
このキャンプの大きな目的のひとつは、参加高校生が”何か”を掴み、帰国する事だ。諸外国の問題に取り組みたい、国際問題に興味がある、自分の将来について考えたい、自分に何ができるか試したい、大学生や年の違う人と関わりたい、違う高校の人と友達になりたい、何か日常が物足りない、自分を見つめ直したい、熱い事がしたい、ホームステイをしてみたい、外国に行きたい、ただ、なんとなく。そんな高校生一人一人がこれから成長するためのきっかけを作る事も、このワークキャンプの大きな目的の一つだ。
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