TSU・NA・GI

●“relation”〜本会スタッフのリレーエッセイ〜 11

 バクハツ!!夏キャンプ2000!!この夏の大イベントが私に大きな影響を与えたことは言うまでもない。また、私にとってこれがブレヒューとの出会いだった。
 今まで自分自身がまさかボランティアをするなんて思いもしていなかった。誰かのために何か出来る自分など想像もつかなかったし、ボランティア活動をしている人たちに対してただただ感心していた。それは資格、学校名、地位などの肩書きに捕らわれる現実の中で自分への報酬が目に見えるもの、形あるものだと思っていたかもしれない。そんな私がブレヒューで活動しようと思ったのは、形あるものばかりに捕らわれて自分らしさを失っている気がしたからだ。無償で、むしろ奉仕をしてどこまで自分ができるのか、他人にどんな影響を与えるのか、またどんな影響を受けるのか、自分を見つけるために。
 しかし、まだまだこのような活動に対する世間の目は冷たく、実際私の周りでも理解してくれる人は少ない。経験をしたことのない人は偽善だと思うかもしれないが、それはそれでいいと思っている。やはり本人が実際に体験しなければ分からないことだと思うし、体験しても理解できないのならそれはその人の生き方だろうと思う。だからと言ってその人達を非難する気も到底ないが、何もしないよりかは人間らしくいれると思う。
 他の生物とは違い、感情というものを人間は持っているのだから、それを大事にしたいと思う。だから、活動をしたことのない人も一度でいいから、機会があれば体験してみてほしい。このキャンプだけ参加しようと思っていたわたしが言うのだからくるいはないはず!?
 確かにこの夏のキャンプを通して色んなことを学んだが、これで終わりではない。まだ1・2回生の皆さんには時間があるのだからブレヒューの活動を通して、どんどん成長してほしい。私は今まで何もしてこなかった時間を取り戻すべく、新しい自分の発見のため残された学生生活を突っ走る!突っ走る!!突っ走る!!!
最後にリレーのたすきを松本麻子さんに渡します。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
ボランティアスタッフ
桂 加奈子

TSU・NA・GI第2巻第7号(2000/10/20発行)より