TSU・NA・GI

●ポレポレで行こう 7

 今回は私の実家である福岡からの発信です。京都で一人暮らしをはじめてからほとんど帰っていない私なのですが、久しぶりに家族との再会ということで私の考える「家族」についてお話しします。
 私が4年間一人暮らしをして思ったこと、それは「家族は離れてみないと良さがわからない」ということです。高校生のときは門限があるわ、いろいろ口うるさいわで「うっとおしい」と思っていました。でも離れてみるとびっくりするくらい仲良くなれたのです。まず、家族の構成員ひとりひとりと「個」として向き合えるようになることがわかりました。母という側面での話ではなく女同士の話も出来るのです。そして自分が離れて居ることで家族のことを冷静に「見る」ことができます。例えば、母が私に弟の相談を持ちかけて、それを聞いた私が弟に話を聞くみたいな、「つなぎ役」になっているのです。それは私の家族にとってはいい効果になっているようです。
 「離れてから気づくもの」、家族はもちろん、恋人や友達もそうではないでしょうか。でもそれを一緒にいるときに気づいていけたらいいですね。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
HEP事業部副事務局長・HEP講師
志水麻衣子

TSU・NA・GI第2巻第6号(2000/9/20発行)より