TSU・NA・GI

●ポレポレで行こう 3

 私の好きなものに、絵本があります。絵本って、今になって読んでもさまざまなことを考えさせられます。短い文章の中にぎゅっとエキスが詰まっている宝箱みたいなものでしょうか。そこで先日も親友のプレゼントに絵本をと思い、絵本に会いに行ったのです。私のリクルートスーツ姿に絵本売り場ってミスマッチでしたが、やはり長居してしまいました…。で、そこで見つけた、おすすめ絵本をちょっと紹介しましょう。まず、感動系では、「やさしいあくま」。326初めての絵本で、私は立ち読みながらウルッときちゃいました。そして、松嶋奈々子もCM中で涙した「いつでもあえる」。確かにいいです。また、思わずニヤリ系は「すしあざらし」。その名の通りアザラシに寿司の具がのっかっています。変だけどなぜかカワイイ。たれぱんだに次ぐヒットかも?ベストセラー系では「お手紙」。小学校の教科書にもありましたね。がま君とかえる君の友情は素敵です。最後に私のマイベスト「にじいろのさかな」。何が良いって絵がきれい。幸せな気持ちになります。そんなこんなでプレゼントに選んだのは、レオバスカリアの「パラダイスゆき9番バス」でした。大人が読んでも、十分何かが届く絵本です。そこからの一節を少し。
「欠点があってもきみが好きだよ」
といわれたらすてき。
「欠点があるからこそきみが好きなんだ」
といわれたらもっとすてき。
ほら、ほわっとした気持ちになりませんか?

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
HEP事業部副事務局長・HEP講師
志水麻衣子

TSU・NA・GI第2巻第2号(2000/5/20発行)より