TSU・NA・GI

●NPOのマネジメントを考える新連載をはじめます! 

今号より、NPOマネジメントに関する連載をすることになった(本格的には次号から。今号はイントロダクションである)。これは、NPOマネジメントの理論を紹介するためではなく、NPOマネジメントの現場を読者のみなさまにお伝え出来ればと思って、スタートしたものである。故に、高次なものは提供できないだろう。しかし、「現場」には、「高次なもの」へのヒントが様々な形で転がっている。
例えば、イベントをする中にもヒントはある。今号の「TSU・NA・GI」を読んでいただけると、「飛び出せ!春キャンプ‘01」について、数名の人間が思うところを書いている。その中で、行間を読めば、問題を見つけだしていることが分かろう。
そこにある「問題」は、イベント実施にかかる問題ではないということが相応にある。つまり、それは「ボランティア・マネジメント」の領域にあたる問題の応用的なものとして、我々の眼前に現れているということである。
具体的には、新規ボランティアの育成にかかるものであったり、ボランティアの自分自身への、或いはイベントへの自己評価の問題であったりする。また、ボランティアへの賞罰に関する問題もある。
今号はイントロダクションということで、この連載がどういうものかを紹介すべく、原稿をまとめているので、今回指摘した問題は、これからの連載で取り上げたいが、このようにイベントをするという中からでも、多くは見えてくる。
現在、当会では、ボランティア委員会と言う、こういった「体験」を省察していきながら、独自のボランティア・マネジメント・プログラムを策定する特別委員会を設けており、私が座長役を務めている。連載は私と近藤事務局長の二人で行なうが、私が執筆する回では、その委員会での議論をうまく、この場で伝えていければと考えている。

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
副理事長
川中 大輔

TSU・NA・G第3巻第1号(2001/4/20発行)より