TSU・NA・GI

●編集後記「ひとりごと」 15

 3月といえば、学生にとっては卒業シーズンであり、大学でもそろそろ卒業式/謝恩会の話が聞かれている。先輩も皆、今月は国内外へと卒業旅行に旅立っている。◆その土産物を楽しみに事務局で待っている私がいるわけだが、当会の主力部隊であった世代の卒業を間近にすると、悲しみ/寂しさと共に、若干なりとも心配な気持ちが湧き上がってくる。私は今春、3回生になるので「残される側」に立つ訳だが、一寸の危機感を有さざるを得ない。◆しかし、今春のキャンプメンバーを見ていると、その様な私の心配も取り越し苦労なのかと思ってしまう。新たなメンバーが加わり、新たな動きが垣間見えている。またこれまで関わってきた若い世代も、これまでになく注力してくれている。手法や考え方や思い入れ等は、卒業生とは異なるところもあろうが、私はそれを肯定的に捉えたい。◆創業世代の様な強いコミットメントが日常的になければ成り立たない組織から、幅広いボランティアが各自の可能な関わりを連綿とつなげることによって、成り立つような組織へ。その様な「構造転換」をしたいものである。◆今春卒業される先輩方へ。新たな世代も頑張っています。安心して、社会でBHで学び得た事を活かして、ご活躍ください。餞の言葉という程、大層なものではありませんが、「Mastery for Service」という私の通う関西学院のスクールモットーを皆さんに捧げたいと思います。(かわなか)

「TSU・NA・GI」編集長 川中 大輔

TSU・NA・GI第2巻第11号(2001/3/20発行)より