TSU・NA・GI

●編集後記「ひとりごと」 9

 先月号の編集は理事長の能島が担当し、いつもの「TSU・NA・GI」とは趣の違う紙面編集を見ることが出来た。原稿を集めて、それを紙面化するという一見単純な行為にも個性が析出するものかと感じさせられた。
 そして、1ヶ月ぶりに私が編集に復帰。今号は、事務所がキャンプの準備で人と準備物で溢れ返っていることもあり、落ち着いて仕事をすべく「SOHO」を実験的に自宅でしてみた。これは未来学者のアルビン・トフラーが『第三の波』の中で夢想したものであるが、現代社会では現実のものになっている。
 この様に情報化の恩恵に預かる日々であるが、我々は「便利なもの」を改めて「便利だ」と認識するということを忘れがちである。今あるものは天からの所与物ではない。様々な人々の日々の研鑚の上に我々の生活は成り立っているのである。当会においても、メンバーが日々の研鑚に励む事を期待したい。(かわなか)

「TSU・NA・GI」編集長 川中 大輔

TSU・NA・GI第2巻第5号(2000/8/20発行)より