TSU・NA・GI

●くらたにのフリースクール日記 7

 「みんなでするということ。」

 当会フリースクールの掲げるひとつの大きな柱として、"子どもたちみんなで創っていくスペース"というものがあります。このことについてはスペースの活動の原点として、「当たり前のこと」という認識を持っていたのですが、最近あらためてこれと向き合って考えています。
 きっかけとして、11/3(祝)に行われた神戸市東灘区のフェスタへのフリーマーケット出店がありました。このイベントは、いつも一緒に活動している専従スタッフの僕が別件でイベント参加ができないということで、実質初めての「子どもたちだけで完成させるイベント」という意識で取り組んだものでした。フリーマーケット当日も「大失敗してもいい経験になる」ということで、子どもたちにお金の管理から準備まですべてを任せて、スタッフは後で待機はするものの、非常事態以外は表に出ない、という形でイベントを行いました。
 結果は子どもたちだけなのでバタついたところもあったようですが、子どもたち1人1人が考えながら動いてくれて、大成功でイベントを終えることができました。
 このイベントは、ある意味でフリースクールの活動の本来を見せてくれたように思います。先月から始まった毎月の子ども全体ミーティングと合わせて、あらためて"子どもたちみんなで創っていくスペース"を考えていきたいと思っています。

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特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
フリースクール事業部代表
倉谷 明伸

TSU・NA・GI第2巻第8号(2000/11/20発行)より