TSU・NA・GI

●Andante 2

 ここ最近学校のゼミや、HEP事業部代表の仕事、「ポレポレキャンプ2001」実行総責任としての仕事など、様々なことが同時に重なり、自分のことを振り返る時間がないような気がします。ちょっと前までは、昼間から山に一人で登って景色を眺めるだとか、嵐山に一人で紅葉を見に行くとか、海へ一人で行くとか、知らない街に一人で出かけるなど、そんな時間を過ごしながら自分自身のことを見つめじっくり考えたり、自分の周りの人間関係を考えたり、自分の将来について考えたりしていました。が、今はというとそんな時間はない、というよりは精神的にも余裕がないためか、”ゆとり”という言葉自体忘れてしまうような毎日を送っていました。
 そんなある日の夜、一緒に活動しているボランティアスタッフと晩ご飯を食べに行きました。食べたものというのが学生生活とは縁もゆかりもなく、ずっとご無沙汰だったステーキと、食後のデザートとして頼んだストロベリープリンパフェ!お腹も空いていたのでステーキはあっさり平らげ、食後のデザートは満面の笑みでいただきました。
 さて、突然なぜこんな話をしたかというと、ぼくが無類の甘いモノ好きだからです。というのもパフェのおかげで、当然やらなければいけないことはその食事の前後にありながらいい意味で”忘れることができた”し、「自分が幸せな気分になれるもの」が身近にあることを思い出すことができた。特別のんびりしたわけではないけれども、今のぼくにとってその食事の時間は”ゆとり”を感じる事ができた素敵なひとときだったのです。

 あなたの周りにもきっとある
 それぞれの”ゆとり”
 ちょっと探してみませんか?

特定非営利活動法人ブレーンヒューマニティー
HEP事業部代表
宮前 正裕

TSU・NA・GI第3巻第2号(2001/6/20発行)より