「何をやるか」ではなく、「どのようにやるか」

 

BHで長らく続いている小学生対象の日帰りイベント「SATAPRO」。

5月からスタートしたイベントが10月をもって終了し、11月からは後輩たちがバトンを受け取っています。

その回ごとにテーマを決めて、テーマに沿って企画(どんなゲームをするか、何を作るか)を考えていきます。

 

もちろん、「どんなゲームをしたら楽しいか」を考えることは楽しいです。

既存のゲームにルールを加えたり、異なるゲームを合体させたりなど、子どもたちが楽しんでいる様子を想像しながら物事を考えることはとても楽しいんだと思います。

 

個人的な意見としては、基本は安全で子どもたちが楽しめるような内容であれば、どんなゲームでもいいと思っています。

というか、そもそも「絶対的に」楽しいゲームなんていうのは存在していないと思っています。

 

幼稚園児でもわかる単純な遊びであっても、工夫次第では小学生はもちろん、中高生・大学生がやってもいくらでも楽しいものにできます。

「逃走中!」だって言ってしまえばもとは鬼ごっこです。

鬼が仮装をして、なぞ解き要素を加えて、モノやカネで釣ったに過ぎないですから。

 

 

「どんなゲームでもいい」という話はさておき、SATAPROにおいて、何かおもしろいゲームを思いついて、

どんなゲームを、どんなルールでやるか、ということが決まっただけでは実は不十分だと考えています。

 

それは、「何をやるか」が決まっただけであって、「どのようにやるか」が決まっていないからです。

 

具体例で言うと、
・ゲームの始め方(つかみ・動機付け)
・ゲームの説明を工夫する
・ゲーム中のリーダーの関わりは?スタッフは何をする?
・そもそもスタッフ・リーダーをする大学生側に、限られた時間で何を・どの程度まで深く理解してもらう?
・そのためにどんな説明をする?
・ボランティア一人ひとりが当事者意識を持ってもらうためには?
・そのために自分たちはどう働きかける?どんな言動を心がける必要がある? などなど

考え始めるとキリがありません。

 

いろんな情報が溢れるこの世界。全く新しい「何か」を見つけることは難しい時代になってきました。

BHにおいても、25年という歴史の中で、先輩たちがたくさんのアイディアにチャレンジを繰り返してきたため、

当初より、全く新しい「何か」を見つけることが難しくなってきました。

 

だからこそ、大切なのは「新しい何か」ではなく、目の前の既に知っている・存在している何かを「どのようにやるか」ということなのだと思います。

 

「What」よりも「How」が問われる今だからこそ、

手法や手段の独自性、工夫することへのこだわりを持って、

目の前のことに向き合っていきたいと思います。

 

みなさんは、日常化・常態化しつつある目の前のことに「どのように」向き合っていますか?

 

(ふくい)