出産を目前に控えた夫の密かな葛藤

 

まもなく出産を控えた妻。

おへそが原型をとどめないくらいまでふくらんだおなか。

 

同時に、心の不安もふくらんでいたようである。

・予定日を過ぎても出てこないこと
・自分一人の時間が取りづらくなること
・とにかく痛すぎるという、たぶん間違いないウワサ

 

子どもに合わせた生活サイクルに変化していかざるを得ないことは、自分も他人ごとではないので、どうしていこうかという話をしながら不安はある程度取り除けたよう思う。

ただ、最後の出産に伴う不安や痛みだけはどうにもしようがない。

 

1.「がんばって!」

産む人にしかわからない痛みと不安であることは、私も妻も理解している。
代わりに産んであげることも当然できないし、どうしようもない。
それでも、これだけは言ってはいけないと思い、言葉を呑み込んだ。

 

2.「(一緒に)がんばろうね!」

出産はもちろん、今後の子育てについても、それは夫婦二人の問題である。
一緒に住み始めて、1年半。これまでもいろんな話し合いを二人でしてきたが、この言葉はいつでも万能だった。
もちろん、言っているだけでは、「口だけやん!」と突っ込みが入ってくるので、ちゃんと行動も伴うようにしてきたつもりである。(怪

 

今回も二人の問題として捉え、この言葉をかけて、そして自分も頑張ればいいのか!!と思い、声に出そうとするが、直前に気付く。

 

「どう考えても、自分に頑張れることが圧倒的に少ない」

 

今まで大半のことは、2.によって解決することができていたので、かなり焦った(笑)

 

ナメック星でフリーザ相手に、体の限界を超える20倍界王拳かめはめ波を打ったにも関わらず、フリーザがほとんどダメージを受けていなかった時の悟空の気持ちがよくわかる。

 

 

コミュニケーションは難しい。とよく言われるけど、自分の感情を言語化することは特に難易度が高い気がする。

 

この感情を一言で表すことはできないと思ったので、思い切って以下のように伝えてみた。

 

「がんばろうね!」っていうにしては、その場で自分にできることが少ないので、何だか変な感じ。

ただ、自分が代わりに産むこともできないので、結局はがんばってもらうしかないかなー(笑)

とはいえ、「がんばって!」というのも何だか違うので、その2つの間ぐらいの感じでできそうなことをしますねー

 

というので、無事にうまく伝わったようでした!

 

あとは「実際にできるのか」という大きな問題だけが残っております。(笑)

 

以上、現場からお届けしました!

 

(ふくい)